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009.旧赤芝橋

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所在 山形県西置賜郡小国町
竣工 不詳(昭和13年頃?)
撮影 平成17年5月
地図 
ココ
備考 昭和42年8月の羽越水害により落橋。
    竣工年次は、R113八ッ口の西沢橋のそれから推測。

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赤芝峡に古い橋脚が残っているのは比較的目立つし、知られているけど、あれはどうも歩道サイズで車道じゃなさそうだ(写真左)。となると、車道の橋跡は残ってないのかな?と思って、トラックが通るたびに震える現赤芝橋を徒歩でおそるおそる渡りながら川面を眺めていると、あったじゃないか。旧赤芝橋跡が(写真右)
僕は何も川面を見つめて飛び降りようとしていたわけではないのだよ。これを探していたのですよ御通行中の皆様。
こりゃ夏場は見えないはずだ。夏場はさぞかしモシャモシャしてるだろうな。

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現赤芝橋の山形側のたもとから、ちょいと旧橋脚に接近。春先でもこんなんだ。
これ以上近づくのは怖いし危険だし僕には無理なので、新潟側の対岸の広場からこちら側を窺ってみようぞ。

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ほうほう現橋の下からよく見える。橋脚を固定していた穴らしきものもちゃんと4つ見えるじゃないか。
でもこちら側(僕が立っている側)の取り付け部はよくわからないな。現橋がそのまま踏襲したのかな?

さて、この橋の竣工年次の推定なんだけど、僕がいつも楽しく見させてもらっているサイト、山さ行がねが様の道路レポート国道113号線八ッ口後編のなかに、旧赤芝橋の欄干の雰囲気によく似た「西沢橋」が掲載されており、その竣工年次が昭和13年10月との事なので、旧赤芝橋もそんなんかなーと思って昭和13年?としておこう。

山さ行がねが様は、旧道・廃道・隧道好きの人々の圧倒的な支持を得ているサイトで、この手の趣味を持つ人には触れずにはいられないサイトです。もちろん僕もたくさん勉強させてもらいました。

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ちなみに、これが西沢橋の全景だ(平成17年1月)。カッコイイ橋だ!

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そういや最初の歩道らしき橋脚跡は、新潟側対岸の広場から続くこの遊歩道(跡?)に繋がっていたかなんかだろうなあ。全く情報ナシ!だけど。
いやー、なかなか見ごたえのある旧赤芝橋跡だった。
それにしてもこんなに高いところに架かっている橋をも押し流した洪水って、ちょっと想像できないぞ…。

ちなみに昭和13年10月に日本では森永製菓がブリキ缶使用禁止を受けて、容器を紙箱に変更し、アメリカではラジオドラマの『火星人の襲来』で全米大パニック(30日)!!今でこそ笑い話かもしれないけど、信じた人たちは怖かっただろうなー。
また、水害のあった昭和42年8月、日本ではユニバーシアード東京大会が開催され、東南アジアでは東南アジア諸国連合(ASEAN)が設立。

旧赤芝橋はおよそ30年でその生涯を終えたけれど、今もなお荒川の川面にその痛々しい姿をひっそりと晒し続けている。

追記(H.18.12.28)
後日、旧旧赤芝橋についての重要な情報を得ました。

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